学生時代の部活動やクラブでケガをする選手の将来の夢は、
たいていは「大人になってもスポーツに関わる仕事をしたい!」だ。
例外なく、私もそうでした。(偏見かもしれませんが笑)
じゃあどんな仕事があるかで、ネットで検索すると
「理学療法士」「柔道整復師」が出てくると思う。
ここで進路に悩む中学生・高校生は
「どっちを選択すれば、自分の望むスポーツに関わる仕事はできるだろう」と色々調べ始めると思います。
ここは、その手助けになればと思います。
ちなみに私は、柔道整復師の資格を取ったので、主に柔道整復師の話になってしまいます、、、、すみません、、、
ご容赦ください!!!
柔道整復師と理学療法士の違い
柔道整復師と理学療法士は、どちらも医療系で、国家資格が必要となる仕事です。でも、資格名が違ければ、仕事も違います。
違いとしては3つ
①ケガを治す専門家かリハビリテーションの専門家か!
柔道整復師(以下、柔整師)は、ケガを治す専門家です。
理学療法士は、リハビリテーションの専門家。
柔整師は、ケガ=骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷を某ドラマの「私、失敗しないので!」みたいな手術をせず「非観血的手術(=血を見ない手術)」といわれる方法で、骨折や脱臼した骨を元の位置に整復・固定する施術・応急処置ができます。
ケガの応急処置をした後にお医者さんに移行するのが仕事です。
理学療法士は、ケガや病気によって体に障がいをもった人に対して、運動療法・物理療法を使って、歩く、座る、立つ、階段を昇る降りる、などといった生活に欠かせない動作の回復を目指すサポートをするのが仕事です。
②医療行為ができるができないか
基本的には柔整師も理学療法士も、医師の指示にしたがって仕事をします。
ですが、柔整師は自身の業務範囲内であれば、診察・診断・施術ができます。
例えば、柔道選手の専属柔整師だった時
選手が試合中の投げられた後、受け身がうまく取れなくて肩の脱臼をしてしまった!
専属柔整師の登場!!!
選手を脱臼した肩をその場で、元の位置に戻します!
戻した後は、また肩が脱臼して関節が外れないように包帯やテーピングで固定して
医師のもとへGO!!搬送します!
と、いった場合に施術ができます。
たいていの骨折・脱臼した方は大きい病院やレントゲン、MRIのある整形外科に行くと思うので、自身の診断で仕事ができる柔整師はごくわずかです。
③開業権があるか、ないか
柔整師には、医師や歯科医師と同じように開業権をもっています!!
資格を持ったら即開業。なんてする方もいるそうです(笑)
その時に掲げる時は「〇〇接骨院(整骨院)」または「〇〇ほねつぎ」となります。
開業するにあたり(これは資格の勉強をする時にも学びますが)、資格を定義づける法律『柔道整復師法』に名称についても記載されていて、柔道整復師が名称できるのは
⑴ほねつぎ
⑵接骨院
⑶柔道整復
になります。
よく街中で「〇〇整体院」を見かけるかと思いますが、『整体院』は医療系の国家資格が必要なく誰でも開業することができる便利な名称です。
おそらくですが、社長がそういった資格がない方で柔整師や理学療法士を雇っているのではないかなと、私は予想してます。
『整体院』に行く時はその院のホームページで職員が柔整師や理学療法士の資格を持っているかを確認することをオススメいたします!!!絶対!!
ザックリとですが、こんな感じです。
進路をどうしよう
まあまあ、ザックリと仕事のイメージがつくと、今度は進路をどうしようか悩むと思います。
私も悩みました。
希望の職は、柔道整復師で
「どこの大学にしようか」とずっと悩んで、ネットで検索したら
関東圏の大学はかなり少ない!!
ヒット数1桁!!
アゴが外れると思うぐらいビックリ!!!
同じように理学療法士の大学も検索すると、ヒット数3桁!!!……なぜっ?!
1番の解決法は、憧れた柔整師と理学療法士の先生の辿っていた進路を聞くこと!
これが1番早いと思います。
かく言う私も、その一人!!!笑
私は悩んで悩んで、柔道整復師の専門学校に行きました!
今の時代「だいがく、大学」と言われてますが、柔整師に限っては「専門学校」の方が設立に長い歴史があります!!!
私の通っていた専門学校も大正15年に創設していました!
あらためて知るとビックリしました
なので、「絶体わたしは柔道整復師になる!」って方は専門学校をオススメします。
柔道整復師の専門学校は3年間、通います。
ですので、順当に行けば大学より1年早く社会に出ます!
学校のカリキュラムは、月曜から金曜まで、朝から午後まで授業がみっちり!
小中高等学校みたいに授業が決まっています。
1日の授業科目は2〜3科目ぐらいです。
余計な授業は一切ないです。!
もちろん、柔道の授業もあります。
入学するほとんどは柔道未経験者なので、安心してください。「黒帯まで取れ!」なんて言われません!
私も白帯のまま、卒業しました。笑
学年が変わる前は、進級試験なるものもありました、、、、
3学期制で、中間テストはなく学期ごとにテストと、進級テストの年4回のテスト、、、、
途中から実技試験もあるので、色々マスターするものが多くて大変でした、、、、
3年になると、卒業後の国家試験に向けて学校で要する国家試験模擬テストが、毎週ありました。
点数とクラス順位、各教科の図形グラフの合わさった成績表まで毎週配られました、、、、
おそらく、今まで受けていたどの試験より勉強した記憶があります、、、
それぐらい、専門学校の3年間はみっっっちりです。
実際、就職先の先輩たちの学歴は専門学校卒業でした。
- 学校は3年制
- 昼間と夜間がある学校もある(昼は若者、夜は働きながらの方が多い)
- 進級試験がある(学校によっては相違)
- 柔道の授業がある(ほぼ未経験者。1割経験者。先生は有段者)
- 白帯のまま卒業できる
- 試験は学科と実技試験がある
- クラスの男女比8:2(卒業頃には9:1に、、、、)
- 就職先は、学校に掲示板あり。自分で探して電話して面接(学校主催の就職説明会もある。卒業生がいる可能性大!)
- 骨と筋肉と神経の勉強をする
- 骨折と脱臼、捻挫、打撲、挫傷の成り立ちと整復術のお勉強
私の通っていた学校を参考にしたので、相違はもちろんあります。
なので、あくまで参考にしてくだいさい!
まとめ
実際、どっちが自分のしたい仕事なのかが分かるのは働いてみないと分かりません。
私は、街中の整形外科内科のリハビリ科 と デイサービスで柔道整復師として働きました。
どちらがやりがいがあったとすれば、私はデイサービスの方でしたが今回は割愛します。
医療現場は、宗教とは違いますけど、色々な思想・信念の集まる場所だと思います。
同僚と治療方針でぶつかることもあります。
小さな現場は特にそれが強いかなと私は思いました。
自身の思想・信念がその働き先で違うと、仕事がしにくくなります。
だから、「何か違うな」と思った柔整師は自分の思想・信念に近い仲間を集めて自分の治療院を開業する方が多いです。
進路を決める前に、先輩たちに話をたくさん聞きましょう!
それであっさり進路は決まるものです!
私もその手助けになれば嬉しいです。
ご清覧、ありがとうございました!